うつ病で起こりうる合併症

うつ病になると様々な合併症が現れる事があります。

どのような合併症があり、どのように影響を与えるのかを見ていきましょう。

うつ病により起こる合併症

うつ病を発症した事で起こる合併症で一番多いと言われているのが、不安障害です。

不安障害にもいくつか種類があって、人ごみの中に行くのが怖いと感じる広場恐怖、二斗前に出るのが怖いと感じる社会恐怖、ある条件が引き金になり発作を起こすパニック障害などがあります。

元々何らかの不安障害を持っていた人が、うつ病になるというケースもありますが、うつ病の合併症で不安障害を起こした場合は重症化しやすい傾向があります。

他にはガン、慢性疼痛、てんかん、脳卒中、クッシング症候群、慢性疲労症候群、冠動脈疾患、甲状腺機能亢進症、多発性硬化症、パーキンソン病、HIV感染などがあります。

これらの疾患を持つ患者は、うつ病合併率が高い事も懸念されています。

合併症による影響について

うつ病の合併症にもいくつか種類がありますが、身体疾患に影響を及ぼす場合は、病気の症状を悪化させたり、治療をしても再発率が高くなったりします。

症状が悪化しやすいため、患者自身が治療意欲をなくしてしまうという影響がでます。

不安障害の合併症を起こすと、躁鬱と欝を交互に繰り返しやすい傾向があり、躁うつ病となる事があります。

病気ごとに合併症を起こした時の特徴もあります。

例えば高血圧でうつ病の疑いがある場合は、降圧剤で治療をしても血圧が安定しない、動悸や頻脈がある、検査では異常がないのに肩こりや慢性疲労を訴えるなどがあります。

心筋梗塞からうつ病を発症した患者の場合は、合併症としてうつ病を発症した患者の方が、うつ病を発症しない患者に比べて死亡率が高くなっている事が報告されています。

この場合わずか6ヶ月という短期間に症状が悪化し、死亡するケースが多く見られました。

合併症の種類にもよりますが、正しいうつ病治療を行っているのになかなか症状が改善されないという場合、身体的合併症を起こしている可能性が高いと考えられます。

これは内分泌や神経疾患に多く見られるのですが、うつ病や合併症が治療の妨げになってしまうのです。

うつ病に関しては以前に比べて研究なども進んでいるため、今まで解明されなかった事も少しずつ解明されていますが、それと同時に合併症が起こると難治性のうつ病に発展してしまうリスクがたかくなる事もわかってきています。

 
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うつ病と睡眠障害の関係

うつ病の症状にもいろいろなものがありますが、多くの人が睡眠障害を起こします。

睡眠障害というと眠れないというイメージがありますが、実は寝すぎてしまうという睡眠障害も存在しています。

うつ病により睡眠障害を起こした場合、どのような影響が出るのかを見ていきましょう。

うつ病で睡眠障害が出た場合

うつ病になる原因はその多くがストレスですが、以前は心の病気と考えられていたうつ病も、現在では研究が進み以前は解明されていなかった事も少しずつ明らかになっています。

その一つに脳から分泌される神経伝達物質が関係している事が分かっています。

ストレスが大きく、上手く解消できない人は、ダメージが大きくなり、脳から分泌されるセロトニンという物質が不足し始めます。

セロトニンは別名を幸せホルモンと言いますが、セロトニンが不足する事でうつ病を発症するというメカニズムが解明されています。

本来眠る前はリラックスした状態であり、セロトニンが適度に分泌されているのでスムーズな眠りに導いてくれます。

ところがセロトニンが不足していると、脳がリラックスできずに興奮状態となってしまい、眠りが浅くなったり、眠れなくなったりしてしまうのです。

しかしうつ病による睡眠障害の中には、寝すぎてしまうという症状もあります。

これを過眠症といいますが、これは非定型うつ病によく見られる症状です。

非定型うつ病は、好きな事をしている時は気分が良く、嫌な事はしたがらないという一見わがままに見える特徴があります。

通常のうつ病は食欲も低下しますが、非定型うつ病は食欲も元気もあり、いくら寝ても寝足りないので、眠くてたまらない様子を怠けていると勘違いされやすいのです。

睡眠障害が体に与える影響

睡眠障害にも種類がありますが、過眠症を伴う非定型うつ病の場合は、決して怠けているわけではないのに、怠け者と思われる事がストレスとなり、症状を悪化させてしまう事があります。

非定型うつ病以外の、メランコリー型うつ病でも、薬物療法で処方される精神安定剤や抗うつ剤に眠くなる成分が入っているので、それにより過眠症になる事もあります。

こういう時は薬を変えてみるとか、治療法を変えてみる事ができますが、医師とよく相談して決めます。

他にはリラックスできる環境を作る、規則正しい生活を送り体にリズムを刻みこませるという方法もあります。

お風呂は意外と効果があるので、睡眠障害で眠れない時は、ぬるいお風呂に入ってゆっくり体を温めてみてください。

 
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